ブログの記事を書いて、精神疾患を抱えている母親のサポートもして...
母親との生活のなかで自分の時間が思うように取れず、心身ともに疲れ果てる生活。
自分のための時間を過ごせたとしても、家にいる母親のことが気になって頭から離れず救いようもない日々。
こんな日々を送りながら、当ブログを運営するのが私にとっての日常でした
「ブログの記事を書く時間も思うように確保できない...」
「母親のことを少し考えるだけでもつらい...」
「母親のために何かするのもしんどい」
心身ともに限界を迎えそうになって、ふうせんの会に相談すると若者ケアラーの自覚を持てました!
まだまだしんどい日々が続いてるけど、心が救われて軽くなった~
そこで今回は
- 若者ケアラーの自覚を持つまでの道のり
- 自覚を持って変化した気持ち
- 若者ケアラーの自覚を持ってから読んでみた本
についてお話します!
本記事はこんな方におすすめ
- 1人で抱え込んでいる若者ケアラーさん
- 「私って若者ケアラーかも?」と疑問を持っている方
そもそも【若者ケアラー】って?
ヤングケアラーは「18歳未満」とされることがありますが、「18歳以上」(20代、30代)の若者でケアを担うこともあります。近年、彼らは「若者ケアラー」と呼ばれています。
ふうせんの会|公式サイト
「ヤングケアラー」は聞いたことがあるけど、「若者ケアラー」は初耳の方もいるかもしれませんね。
私はつい最近、「若者ケアラー」という言葉とその意味を知りました…!
【若者ケアラー】自覚を持つまでの道のり
若者ケアラーとしての自覚を持つまでは
「大変でしんどい」
「毎日がつらい」
のような言葉では、表現できないくらい色んな感情で溢れる道のりでした。
- 精神疾患を抱える母親と2人暮らし
- 情緒のケア・サポートが上手くいかない日々
- 母親が足を骨折して車椅子生活に
- もしかしたら若者ケアラーかも...?
- ふうせんの会にメールで相談
- ふうせんの会からの返信で自覚を持つ
精神疾患を抱える母親と2人暮らし
うつ病や知的障がいなどの精神疾患を抱えている母親との2人暮らし。
- 母子家庭
- 半分ゴミ屋敷のような家
- 主に頼れる先は祖父母のみ
もう気付いた頃には、いつのまにかこれが当たり前の生活になっていました。
一般的な家庭との違いは感じていたものの、それでも私にとっては日常だったので「これはきっと当たり前の家庭環境…!」と思いながら過ごしていたんです。
でも、少しずつ家庭環境に疑問を持ち始めたんですよね。
情緒のケア・サポートが上手くいかない日々
当ブログを始めてから、ますます自分や母親のことで精一杯になっていました。
金銭管理が苦手な母親のサポートをしたり、関わる時も母親の情緒に細心の注意を払ったり...。
したいことをする時間や自分のための時間を思うように取ることができず...。
不安や不満などのしんどさから
「どうして母親は〜してくれないの?」
「〜ができないの?」
時には母親のことを責め立ててしまったり、強く当たってしまうこともよくありました。
その度に自己嫌悪に陥って、
「自分って駄目だな...」
「どうしていつもこうなの」
「頑張りが足りていないのかも」
と責めながら私の情緒もなかなか安定せず、お互いメンタルが削られる負のループのような生活でしたね。
これからもこんな日々がずっと続くのかな...、母親と関わるほど自分は幸せになれない気がする
そんな思いでいっぱいでした。
「せめて共倒れは避けたい...!」とも思いながら、今ふと思い返してみると母親のケアもサポートも上手くいかない日々が続いてたように思います。
心のどこかで誰かに救いを求めていたような...
母親が足を骨折して車椅子生活に
救いを求めながらも日々の生活を送っていた...ある日のこと。
母親が足を骨折して歩くのも困難な状態になりました。
入院が決まるまでは、車椅子を一時的に病院から借りることになって...
母親の心療内科に車椅子を押しながら同行したことが、心身ともに限界へ近付いた1つのきっかけです。
心療内科へ行く道中でも
- お互いにとって初めての車椅子
- 車椅子を押しながら満員電車に乗車
- 母親とのコミュニケーション
など、ますます心身ともに疲れ果てることばかりでした。
たまたま電車の中で見かけた同年代の子は、
「あんなにかわいくメイクをしてお洒落もしてるのに...」
「こんなことをしている自分って...?」
「私は、どうして車椅子を押しているの?」
「私だって、もっと自分のために生きたいのに...」
と次々に疑問が生まれてしまって、心の中の何かが限界に近付いているような感じがしました。
もしかしたら若者ケアラーかも...?
私の心身も限界を迎えそうになっているなかで、ついに始まった母親の入院生活。
ゆっくり考える時間ができたので、救いを求めるように「自分と同じような状況で過ごしている人っているのかな?」と検索してみました。
そこで辿り着いた言葉が若者ケアラー。
若者ケアラーという言葉に出会ってその意味を知った瞬間、
この言葉の説明文、まるで自分のことを文章にしたみたい...
もしかしたら若者ケアラーかも!
知れば知るほど、自分のことのように思えてきたんです。
ふうせんの会にメールで相談
若者ケアラーという言葉に親近感が湧いたものの、「私はそうだ!」となかなか確信が持てませんでした。
それでも、
「もうこれ以上は1人で抱え込めない」
「これ以上、抱え込んだら自分の心が本当に壊れてしまう」
と危機を感じていたので、ふうせんの会に相談のメールを送ってみました。
メールを送ってみた時でさえ、「私って本当に若者ケアラーなの?」と半信半疑でした。
相談の第一歩を踏み出せたような安心感と「もしかしたらこの気持ちを受けとめてくれるかも」という期待感だったり...。
返信がくるまで本当にどきどきだった...!
ふうせんの会からの返信で自覚を持つ
「しんどいこと...思っていることをメールにいっぱい書いて送ってしまった」
「もしかしたら迷惑かも?」
「そもそも相談場所を間違ってるかも?」
ふうせんの会からの返信を待っている間は不安な気持ちもありました。
そんな不安を吹き飛ばしてくれるような返信が届いたのが翌日のこと。
相談してくださって嬉しいです。迷惑ではないので、安心してくださいね。
お母様との生活の中で、日々精一杯過ごされているんですね。
メールを読んでいても、がんばっていらっしゃることが伝わってきました。
ふうせんの会からの返信メール|抜粋
返信の内容を見て「やっぱりそうだったんだ...」と安堵したと同時に若者ケアラーとしての自覚を持つことができました。
この状況と状態に名前がついたような感じがして、ほっとしたんですよね。
【若者ケアラー】自覚を持った後の気持ちの変化
若者ケアラーとしての自覚を持ってから、全体的にいい方向へと気持ちの変化がありました!
孤独感が薄まった
自覚を持つ前は誰かに家庭のことを相談したくても、なかなか話しづらくて誰に相談すればいいかもわからず...。
「母親ができない時は私が頑張らないと...!」
「母親の分まで家事をしないと...!」
「こんな生活を送っているのは私だけかもしれない」
だとか孤独感もありました。
若者ケアラーの自覚を持つと孤独感が薄れてきて
- 相談場所があること
- 他の若者ケアラーさんの存在
にも気付いたら
「若者ケアラーの言葉があるくらいだから、私以外にもいる」
「私は1人じゃない」
「共感して話を聞いてくれる人もいる」
と色んな感情が込み上げてきて安心感から泣いてしまったんです。
1人で抱え込まないようにして相談してみるのは、もちろん「1人で抱え込まなくてもいい」と自分を受け入れるのも本当に大事だと改めて実感できました。
前ほど自分を責めなくなった
自覚を持つ前は母親との暮らしのなかで、できなかったことばかりに目が向いていました。
ケアをする人にもキャパシティがあるのだから、全部できなかったとしても自責する必要はないはず。
そう思ってはいても、
「どうして全部できないの?」
「全部できない自分は駄目」
「きっと私の頑張りが足りてない」
と自責しがちになっていました。
それでも自覚を持って若者ケアラーとしての日々を振り返ったら...
精神疾患を抱えている母親と暮らしながら色んなことをして...しんどい状況なのにむしろすごくない?
と自分を褒めて行動してみる時間が増えたんです。
できたことにも目を向けてみて、母親のために何かできたら「よくできたね」なんて褒めながら自分へのご褒美をあげる大切さにも気付けました。
どんなに小さなことで褒めるのって本当に大切!
「全部できなくてもいいから」と自分を責めないようになったのも、自覚を持てたからこそのいい変化だと思います!
母親のケアを終了したい気持ちが芽生えた
いつのまにか始まっていた若者ケアラーとしての日々。
自覚を持つ前は、ケアが始まっていることすら気付いていませんでした。
「母親のケアをしている」と自覚を持ってからは、
「いつの日かケアを終えたい」
「自分の人生を生きたい」
とまで思えるようにまでなりました。
「母親のケアを終了したい」という前向きな気持ちが芽生えたのも、若者ケアラーの自覚を持てたからこそです。
【若者ケアラー】自覚を持った後に読んだ本
私だけ年を取っているみたいだ。
「私だけ年を取っているみたいだ。ヤングケアラーの再生日記」はケアに終わりが見えず、「この先の未来なんて真っ暗だ...」と感じているケアラーさんにおすすめしたい一冊です。
- ヤングケアラーのゆいちゃん
- ゆいちゃんが感情を取り戻す話
- 読んでいて辛くなる部分がある
- ヤングケアラーの内面がわかる
- 共感できる部分がいっぱい
- 再生までの道標になってくれる
- 実録コミックなので読みやすい
ゆいちゃんと自分を重ねちゃって、読んでいる途中で何度も涙が溢れてきた...
読み終わった後は、若者ケアラーとしての日々に一筋の光が差し込んだような感覚がありました。
共感できる部分もたくさんあって、「こうやって再生するんだな~」「私も再生できるかもしれない」と希望を持てた内容です!
【若者ケアラー】の相談をして自覚を持つと心が軽くなった
若者ケアラーの自覚を持つ前も大変で途方もない日々でしたが、母親のケアを終了するまでの道のりも長いと思います。
ただ、若者ケアラーという言葉を知って自覚を持ったことをきっかけに心が軽くなったこと。
ふうせんの会への相談を通して「私って若者ケアラーだったんだ」と気付けただけでも心が救われたこと。
若者ケアラーについて相談できるふうせんの会との繋がりもできて本当によかったです!
「もしかしたら若者ケアラーかも?」と思い悩んでいる方は、できれば心身ともに限界を迎える前にふうせんの会へ相談してみるのも1つの手かもしれませんね。
相談することによって、いい方向へと気持ちの変化があったのも進歩の1つです!
この記事を通して、ケアラーさんの孤独感が少しでも薄まったら嬉しいですね。
ケアラーさんの心が軽くなって孤独感も薄まりますように。
読者の皆様、今日も生きていてくれてありがとうございます!
それではまたお会いしましょう~