うつ病と診断された母親のことを考えたら不安でどうしようもない...
どうも、母親のうつ病を受け入れるのが怖くて今までちゃんと向き合えていなかった...ぽまるんです!
本人と関わると私の状態が悪化しがちだったので、うつ病に関する本を読むと今後の不安もより膨らみそうで読むのも億劫でしたが...。
それでも勇気を出して「まさに今の私みたいだな〜」と手に取って読んでみた家族が「うつ」になって、不安なときに読む本。
以下「不安なときに読む本」と記載します。
本人が今どんなことに苦しんでいるのか、どんな痛みを感じているのか考えるきっかけになってよかった〜
そこで今回は、
- 不安なときに読む本の内容
- 本書を読んで理解できた「うつ」のこと
- 本書から学べた自分も大切にする精神
- 不安なときに読む本をおすすめしたい人
についてお話していきます!
本記事はこんな方におすすめ
- 「うつ」の家族が身近にいて不安な方
- 「うつ」に関する本をお探し中の方
不安なときに読む本|基本情報
ここでは、まず不安なときに読む本に関する基本情報をお伝えしています。
タイトル | 家族が「うつ」になって、 不安なときに読む本 |
著者 | 下園 壮太 前田 理香 |
ページ数 | 254ページ |
出版社 | 日本実業出版社 |
発売日 | 2022/08/29 |
母親が「うつ」になって不安を感じる時って?
家族が「うつ」になった時に感じる不安と一口でいっても、色々とあるかと思います。
私は「うつ」になった母親のことを頭の中で少し考えるだけでも...
- これから先、本人も私もどうなるんだろう?
- 「うつ」の母親は回復するのかなぁ
- 今どのくらい回復しているのかもわからない
- 接し方もわからない
- 今の接し方って本人にどんな影響を与えている?
だとか次から次へと考えが浮かんできて、不安で頭の中がいっぱいになることがよくありました。
どうしてこんなに不安になるのかさえ分からなかったんですよね。
それは、病名が示す、病気のことがよくわからないからです。
人は、わからないことや知らないことに対して、強い不安や恐怖を感じます。「わからない」ということは、対処方法が見つけられない、見通しが立たないということにつながるからです。
家族が「うつ」になって、不安なときに読む本|下園壮太・前田理香
上記を読んで「たしかにそうだな~」って納得できました!
目を向けるのも怖くて何もかもわからないから、「うつ」の母親と生活する中で不安に押し潰されそうな時間を過ごしていたんだと思います。
どうして不安になるのか、その理由が分かるだけでも少しほっとできますね。
不安なときに読む本|本書の内容
本書は「うつ」に悩んでいる人を現場で長年サポートしている著者が
- 「うつ」に対するメカニズムを理解
- 「うつ」の人の感じ方や考え方に対する理解
- 「うつ」と付き合う上で知っておきたいポイント
- 「うつ」になった人への寄り添い方
- 自分自身も大切にする方法
を通して、本人が改善に向かうような知識を教えてくれます。
「あれってそういうことだったんだな〜」
「これも『うつ』の症状だったんだな」
「回復するまでの過程って…こんな感じなのか!」
「うつ」の母親を頭の中に思い浮かべながら読んでいると、ピンと来る内容がいっぱいありました。
「うつ」に対する「わからない」という感情が、少しずつ「わかる」に変わっていく感じの内容です。
この本だけで母親の全てを理解できないかとは思いますが、読んでいると「もっと本人のことを知りたいな〜」なんて気持ちにもなりました!
母親と一緒に、この本を見て「うつ」のことを考える時間もできた~
不安なときに読む本|理解できた「うつ」のこと2選
不安なときに読む本を読んでいると、母親の「うつ」について理解できたことがありました。
本人を苦しめるアドバイス
「うつ」の母親に対して「親の立場なのに、どうして〜できないの...」「こんな時はもっと〜したら?」だとか。
もう何もかもが分からなくて、責め立てるような言葉でアドバイスをしてしまった時もありました。
例えば、うつの症状で、自信が感じられない人に、「もっと自信を持ちなさい」と言いたくなります。
しかしこれは、インフルエンザで熱がある人に「熱があると苦しいから、熱を下げなさい」というようなものです。
正論かもしれませんが、できないことを言われると、本人としては、責められ、理解されず苦しいだけです。
家族が「うつ」になって、不安なときに読む本|下園壮太・前田理香
きっと「うつ」の症状や苦しさは立場なんて関係なく、たとえ親でも苦しいものは苦しいんですよね。
できないことばかりを言ってしまって、私のアドバイスが母親のことをもっと苦しめていたんだと思います。
「うつ」の精神的な面だけではなく、身体症状もちゃんと理解して「これからは本人ができないことを言わないように気をつけよう」と教訓になりました!
本人なりに対処しようとする「しがみつき」
家でよくイライラしながらゲームをしていた「うつ」の母親。
「母親がゲームでイライラする声を聞くのが辛い」
「そんなにイライラするくらいなら、きっとしないほうがいいのにな」
「イライラしながらゲームをしたら、よりいっそうストレスが溜まりそう」
私はゲームをやめさせようと母親の行動を変えようともしました。
でも、それは「うつ」の苦しみに対する母親なりの対処法だったようで...。
元気なときにはうまくいっていたことなのですが、今のうつ状態の本人を観察している周囲には、「それをやるから、うつが悪化する、それにしがみついている」と見えるため「しがみつき」と呼んでいます。
家族が「うつ」になって、不安なときに読む本|下園壮太・前田理香
ふと振り返ってみると当時の私は自分の辛さだけに目を向けていて、「うつ」の母親が感じている苦しさは見ようともしていなかったんだと思います。
母親なりの対処法「ゲーム」の存在を本人から奪おうとして、もっと苦しめていたのかもしれません。
「母親にとっては自分なりの対処法であるはずなのに、私はなんてことを..!」と、ゲームを無理にやめさせようとしていた当時の言動を反省するきっかけにもなりました。
不安なときに読む本から学んだ「支える側の自分も大切にする精神」
ここからは、不安なときに読む本から学べた「支える側の自分も大切にする精神」をご紹介していきます!
本人のためにも休養を取る
以前の私は何も分からないまま「うつ」の母親と接して心身ともに疲れてしまったり、疲れた状態がずっと続いて疲労が取れなかったりで...。
ふと振り返ってみると、「うつ」の母親を支えられるような体力も温存できていませんでした。
そこで本書から学べたことが本人のためにも休養を取ること。
うつの人を支えるには、支える側の人にそれ相当の体力が必要になります。
だからこそ、うつになった人の家族など、周囲の人は、自分を大切にするべきなのです。それが、本人のためでもあります。
まずは、きちんと休養を取りましょう。
家族が「うつ」になって、不安なときに読む本|下園壮太・前田理香
今までの経験から思うに
- 自分のことを大事にできていない状態
- 心身ともに余裕がない時
- 疲れていて体力も残っていない時
に「うつ」の母親と接すると支えるどころか、「うつ」が悪化するように感じます。
だからこそ、これからは「休む時間」もちゃんと取れたら、今以上によりよい支援に繋がる気がしました!
休む精神も常日頃から大切にしたい...!
罪悪感を持たないような振り返り
「休むことが大事だから」とはいえ、今日はできる限り寝る日と決めて過ごしてみると、想像以上に寝てしまうこともあるんですよね。
「もしかして今日は何もできてない!?」
「いっぱい寝て休んでもよかったのかな…」
なんて罪悪感を感じて気持ちがもやもやする時もありますが...。
そんな自分を責めるよりも、罪悪感を持たないような振り返りをすることも大事だと本書から学べました。
どうしても、楽しく充実した時間だったか、生産性があったか、成長につながったかなどという視点で振り返りがちですが、それよりきちんと充電できたか、エネルギーを使いすぎなかったかという視点で振り返ります。
家族が「うつ」になって、不安なときに読む本|下園壮太・前田理香
「いっぱい寝てエネルギーを充電できた〜」
「これでまた明日からも頑張れそう」
という思いが、「うつ」の母親のよりよい支援に繋がったら嬉しいですね。
罪悪感を持たない振り返りは、これから休む時間を取る時に実践したいことの1つです!
不安なときに読む本|おすすめしたい人
不安なときに読む本は
- 「うつ」の家族と関わると不安を感じる方
- 不安を少しでも軽減したい方
- 「うつ」に対する知識が少ない方
- 家族の「うつ」に向き合う姿勢を持ちたい方
- 「うつ」の家族に対する理解を深めたい方
などに「おすすめしたい一冊!」だと思いました。
「うつ」の苦しさに目を向けて理解する姿勢を持てた良書
今回は不安なときに読む本をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
私にとっては、本人の苦しさにも目を向けれるようになって「うつ」を理解しようとする姿勢を持てた一冊でした。
「受け入れるのが怖いから」「不安だから」なんて...。
目を背けているよりも、こうやって一冊の本を通しながら「うつ」の母親と向き合った時のほうが私の情緒は安定しています。
「家族の『うつ』と向き合うにしても勇気がいること」は痛いほど分かりますが...。
「わからない」状態が続くほど、不安な気持ちも増すかと思います。
色んな「わからない」を「わかる」に変えて不安を軽減するためにも、不安なときに読む本を通して本人の苦しさにも目を向けてみませんか?
読者の皆様、今日も生きていてくれてありがとうございます。
それではまたお会いしましょう!